通常の圧力計を振動や変動圧力の激しいところで使用すると測定値がぶれてしまい、計器の狂いが短時間でおこなわれて測定困難な場合があります。
そのような振動・変動圧力の激しいところには、油封入型圧力計であるグリセリン圧力計を用いることによって、グリセリンのもつ粘性が圧力計の可動部の振動を吸収して、測定値のぶれを抑えることができ、測定可能にすることができるのです。
グリセリンは本体天然性油脂から成り立ち、通常水溶液として市販されています。
グリセリンを使用した圧力計は、一般の圧力計に対して高耐震・高耐久性のある圧力計なのです。
実際、グリセリン圧力計とはどんなものでしょうか?
従来の圧力計とは外観からみてそう変わりはないのですが、指針部分の内部全体にケースが取り付けられていて、そのケースはチューブのような役目を果たします。
そのケースにグリセリンを入れることにより、測定の際に、外部から加わる振動をグリセリンのもつ粘性が振動を吸収して、指針部にぶれが生じるのを抑える機能を果たすのです。
グリセリン自体は、粘性があるものの、水溶液でもあり、圧力計内部のケースに注入するにも容易く、毒性がなくて火災の危険性もない溶液であり、また工業用食品にも使用されているものであります。
グリセリンのもつ要素が圧力計に用いることにより、耐震・耐久性のある圧力計として使用することができるのです。
グリセリン圧力計の仕様書には扱いの注意事項が記入されています。
通常の圧力計でぶれが生じている値の最大圧力以上の圧力を加えないこと。
最大目盛りの2/3〜1/2以下の圧力測定に使用することと記載されています。
最大圧力以上の圧力を加えると、ブルゾン管の破損が起こる可能性があり、けがや周囲の破損の原因になるからです。
また圧力計を取り外す際に、圧力を0にしてから慎重に取り外すこと。
受圧媒体が突出があり、突出すると、グリセリン自体が熱をも吸収しているため、火傷などの負傷の可能性があるからです。
取り扱いさえ注意していれば、グリセリン自体には危険性はないものなので、安全確認をして使用してくださいとの記入かと思います。